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コラム2010

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【2010年コラム】
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『欲にも有限があっていい』 1月のコラム

2010年の幕開け。今年も宜しくお願い申し上げます。

仏教用語に四弘誓願(しぐせいがん)という言葉がある。

①衆生無辺誓願度(しゅうじょうむへんせいがんど)

②煩悩無量誓願断(ぼんのうむりょうせんがんだん)

③法門無尽誓願学(ほうもんむじんせいがんがく)

④仏道無上誓願上(ぶつどうむじょうせいがんじょう)

1 限りのない無数の衆生を救済しようと誓う

2 無限にある人間の煩悩を断とうと誓う

3 限りなく広大無辺な仏法のすべてを学ぶと誓う

4 無上の仏道の世界を悟ると誓う

この四つの誓願を冷静に読むと、どれもが矛盾。つまり限りのある人間が限りのないものを追い求め探求しているという矛盾が読み取れる。有限なものが無限を求める。要は死ぬまで修業、死ぬまで頭と体を使え、ということ。

人間は生きている限り煩悩から逃れられない。どの宗教でも人に尽くせ、人世の為とはいうが我身がかわいいことはみな同じ。最近はどうでもいいことを大袈裟にしたり、自分の思い通りにしたがる、子供のような大人が多くなった。正に末法の世の中真っ只中という感じがする。誰かが悪いというのではないが、多くの人が良い世の中になってほしいと願うのにその逆の流れになっていて、その流れが止められない。

昨年コペンハーゲンで開催された地球環境に関する会議コップ15。結局各国が総論賛成各論反対でまとまらずに終わった。改善しなければならないのは分かっているのに、改善されない地球温暖化。そうこうしているうちに人類存亡に関わる大事になるかもしれないと思うは老婆心か。

不景気で経済状況が芳しくなく年収も下がる。生活が苦しくなり大変、というもののこれだけモノが溢れかえっているではないか。子供はおもちゃを買い与えたら、すぐに飽きて又すぐ新しいものをほしがる。家の中も箪笥も物置もぎっしり詰まっていても新しいものを欲する。それでお金がなく生活が苦しい?今年は忍耐とか我慢とかを見直すにはいい年かも知れない。貧しければ何をいただいても有難いという気持ちになる。そういう年が何年間に一遍くらいあってもいいのではないか。欲にも有限があってもいいではないか。

1月は一つの区切りで新鮮な気持ちで再出発という気持ちになる。四弘誓願の1つでも2つでも目指して良き年にしたい。
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『食べない治療』 2月のコラム

戦後60余年、我々の生活が驚くほど豊かになった反面、生活習慣病やうつに悩む人が増えるなど、新たな悩みに直面している。

日本人の食生活が危機的な状況にある。食べるということは生命活動のため。生命活動とは細胞という工場でタンパク質を正しくつくることである。健康の状態はアミノ酸の活動が正しく行われることであり、病気はそれがうまく行われないこと。

病気の原因は細胞機能の低下、変成による。その予防は ①体内のミネラルバランスの維持 ②体内の脂肪酸バランスの維持 ③抗酸化物質を十分に取る ④食物酵素を十分に取る ⑤腸と肝臓の健康状態を高める 健康の維持、増進にあたり最善の効果を得るにはこの5つのポイントすべてからアプローチする必要がある。

現代人の食事には農薬や食品添加物など酵素の活動を阻害する物質が山ほど増え、一方で必須ミネラルやビタミンが極端に減っている。便利だから安易にコンビニや外食に頼っていると、取り返しのつかないことになる。なるべく加工食品に頼らず、玄米などの未精製の炭水化物を主食にし、副食は豆類・ゴマ・わかめ(海草類)・野菜・魚・しいたけ(きのこ類)・いも類。これが摂取すべき基本食品群。それと油。油は60兆個の細胞膜の生理作用を担っている重要な栄養素。脳は6割が油でできているが、生かす油がなかったら脳は正常に機能しない。生かす油でいいのは亜麻仁(あまに)油。亜麻仁油のαリノレン酸・ETP・DHAはオメガ3と呼ばれる良質の脂肪酸。オメガ3は熱に弱く加熱調理に向いていないので、ドレッシングで野菜にかけて食べるのがいい。オメガ3を多く含む亜麻仁油などは病気を治し、癌も予防してくれる。逆に殺す油がトランス脂肪酸。トランス脂肪酸は天然の油ではなく、自然界にはない物質で人体に様々な悪影響を与える。マーガリンなどはこのトランス脂肪酸が多く含まれており海外では販売規制があるほどだ。

ドイツの諺で「断食で治らない病気は、他のどんな治療でも治せない」とある。動物は食を断って治癒力を高めることを本能で知っている。人間はすべての病気に対して適応する遺伝子を生まれながら持っているが、今の日本人のように暖衣飽食の状態では眠ったままの遺伝子が多い。厳しい環境に身を置いたとき目覚める遺伝子があり、食べることをやめればその遺伝子にスイッチが入る。食べないで3日も経つと、人体は持っているタンパク質をアミノ酸に変えてエネルギーにする。この時期を過ぎると脂肪をエネルギーに変える。このとき脂肪組織に溜まった有害な毒素が燃え、最高の解毒になる。有害なものが含まれている食べ物を食べずにはいられない現代。断食して解毒することが必要。せめて1食でも2食でも抜くプチ断食でもお薦めしたい。

人は口で失敗することが 2 つある。食べて失敗し、しゃべって失敗する。
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『小沢 一郎』 3月のコラム

久々に「政治とカネ」が脚光を浴びている。鳩山由紀夫総理の母親からの贈与と小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体の収支報告書虚偽記載事件。不起訴になった時小沢氏は世論調査で辞任を求める声が多かったことに対し「小沢は潔白だと報道を続けた後に調査してほしい」と注文をつけた。何とも素晴らしい切り替えしと賞賛せざるを得ない。

小沢氏に関しては「カネ」より大きな懸念がある。中国の習近平国家副主席と天皇陛下との会見のごり押し。会見が行われた12月15日は宮中の「賢所御神楽の義」という夕方から午前 1 時頃まで続く重要な神事があった、万全の体調ではない天皇陛下には、その前に十分な休息をとって臨んでいただかなくてはならなかった日だった。民主党議員を大勢引き連れて北京詣でをし、みんなに握手してもらった胡錦濤氏へ恩返しができた、と小沢氏は内心ホクホクだったに違いない。中国の反応は天皇の慣例を破ったということで欣喜雀躍としたようだ。

小沢氏は韓国の大学の講演で「永住外国人に地方参政権を付与する法案を国会に提出し、成立させたい」と発言。これには慄然とする。永住外国人とは40万人はいると推定される在日と呼ばれる朝鮮系の人たちである。外国人に参政権を与えるというのは、とてつもない反日の集団を合法的に抱え込むということだ。もしこの法案が通れば中国系の在日人も参政権を要求してくることは目に見えている。この法案には国民新党の亀井氏が反対しているので、ここは亀井氏に何としても踏ん張ってもらいたい。

次に日本の植民地化を韓国に謝罪したことである。日本の植民地化は決して謝罪すべきものではない。 19 世紀後半、朝鮮は清国やロシアの脅威にさらされた。そこで日本は清国を退却させ属国の朝鮮を解放、独立させ近代化を図るべくして日清戦争へ突入。戦後朝鮮は清国の支配から抜け出し、大韓国帝国と改め、韓国の皇帝が誕生した。その後朝鮮はロシアに接近、軍港を解放する。放っておけば、壱岐、対馬、長崎へと侵攻させる可能性がある。それで始まったのが日露戦争なのだ。戦後に日韓併合を行い、近代化を図ったのはこういう経緯がある。

小沢氏は選挙に強い。選挙で発揮する力量。これが小沢氏の権力の土台である。永住外国人地方参政権付与を材料に在日の団体民団を囲い込む。そのための中国や韓国への媚びへつらいのように思えてならない。

外国人への参政権に賛成している政治家には、朝鮮系の金が回っているとみてよいのではないか。因に民主党のマニュフェストには、外国人参政権のことはでていない。外国人参政権推進は政治家たちの私利私欲である。己の権力を強めるために日本を危うくし後世に計り知れない禍根を残すことは許させることではない。

小沢さん、私服を肥やすのは大目にみるから、日本国を亡国の道に歩ませるのだけは止めてくれ。
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『天知る』 4月のコラム

中国の昔 後漢の中期、外戚、宦官が権力を持つようになり、この時期の政治は極端な賄賂政治であった。官僚が出世するには上に賄賂を贈ることが一番の早道だった。その賄賂の出所は当然ながら民衆からの搾取であり、結果として反乱が続出した。そんな時代でも高潔な官僚もいた。第6代の安帝の頃の楊震(ようしん)もその一人である。

あるとき、楊震が地方の太守に任命され、赴任途中で宿泊した時、夜遅くに県令の王蜜が密かに訪ねてきた。王蜜は楊震がその学識の高さを認めて以前官吏(かんり)に登用してあげた男。久しぶりに会ったので話がはずんだが、やがて王蜜は懐から金10斤を取り出し、楊震の前に差し出し、言った。「別に賄賂などではございません。昔のご恩返しです」楊震「恩返しなら世間に対して行えばよい。君は私がどういう人間か忘れてしまったのか?」王蜜「そのように堅苦しくお考えくださいますな。それにこんな夜中でこの部屋には私たち二人しかおらず、誰にも知られません」楊震の目が鋭く光り穏やかに諭した。「誰も知らないことはなかろう。天が知っている。地が知っている。君も知っている。私だって知っている。(天知る・地知る・子知る・我知る)どうして誰も知らないなどと言えるだろうか」王蜜は恥じ入って引き下がらざるを得なかった。悪い事とは知りながら密かに受け取る金品は、将来期待できる名利に比べたら些細なものでしかない。

呉越春秋に「高飛の鳥も美食に死す。深泉の魚も芳餌に死す」とある。高いところを飛んでいる鳥も、うまそうな餌を求めて下に降りて殺され、深いところに棲んでいる魚も、良い香のする餌につられて釣り上げられる、という意味。うまい話には欠点がない。完全無欠であるから魅力を感じるのである。「絶対儲かります」といわれたら「言っているあなたが絶対儲かるのではないか」と思った方が良い。うまい餌には針があるものだ。目先の欲に目が眩んで一生を誤る人が多い。理由のない金品を贈る者は何か下心があってのことで、自分の利益を狙ってのことである。よからぬ下心を満たすために下心を叶えてやることは、義に背くことになり、法にかなっているとは言い難く、その代償は金や時間が解消してくれるものではなく、双方ともその代償を払わなければならない時がくる。それに罪悪感は、精神罰といえるもので終世解消されることはないであろう。

老子「天網恢恢疎にして漏らさず」ともある。今の時代、移り変わりが激しいためか、前に進むことばかり考えている人が多いが、何千年経っても人間の本質は変わらないことが分かれば、古人に学ぶことは多い。お天道様はなんでもお見通しなのだ、ということを肝に銘じておきたい。
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『勝 海舟』 5月のコラム

NHK大河テレビ「龍馬伝」にも出てくる勝海舟。若い時は相当貧乏だったらしい。25歳の時の日記。「弘化四(1847年)丁末秋、業に就き、翌仲秋2日終業」業につきというのはオランダ語の勉強を始めたということ。そこでまず辞書が欲しい。ところがとても高くて手が出させない。やっとの思いで金を工面して本屋に行ったが残念ながら既に売れていた。ここで諦めないのがすごい。買った人の住所を聞いて、尋ねて行って、借料を払いこれを借り受け、そしてそれを写し始めた。しかも彼は、2通写して1部は自分のもの、もう1部はそれを売って金にするという離れ技をやってのけている。

「予此の時、貧・骨に至り、夏夜カヤ無く、冬夜布団なく、ただ日夜机に椅(よ)って眠る。のみならず、母病床にあり。諸妹幼弱不解事(妹たちはまだ幼く何も分からない)。自ら垂木(たるき)を破り、柱を割(さ)いて炊く。困難ここに至って又感激を生じ(困難に感激をして)、1年で2部の謄写なる。1部は他に鬻(ひさ)ぎ(売ること)その諸費を弁ず。嗚呼此の後の学業、其の成否の如き不可知(しかるべからず)」こういう貧乏をして偉くなった。

海舟と本屋で知り合いになった人が、海舟の家を訪ねた。玄関で下駄を脱ごうとしたら、そのままそのままという。なるほどどこも床板だけで、彼の勉強する所だけわずかに畳が敷いてあった。柱を削ったり、縁側の板をはいで炊事をしていたのだ。それほどの貧乏をしてもなお勉学に励んでいた。しかも海舟は、そんな苦労を臆面に出さない。明治維新後、政府から子爵授与の内示があった。彼はニヤリと笑い、短冊を出し、今までは 人並の身と 思ひしに 五尺に足らぬ 四尺なりけり 政府はこれは気の毒とばかり、伯爵にしたという逸話がある。

その後、幕府中心の政治を近代的なものへと進化させた立役者として名を馳せる。その先を見る目は確かなものだった。海軍操練所を兵庫の神戸港につくり、全国から藩を問わず優秀な人材を集め育成。この当時の神戸はただ閑散として漁村だった。そこに海舟は目をつけた。立ち退きや用地買収などの問題もなく、新しい施設を建てることも簡単だった。この神戸という瀬戸内海に面した港町が将来、日本を代表する港になることを予見していたのである。

鳩山総理も先を見る目があったら今のようなゴタゴタはなかったと思うのだが、赤貧を味わったことのないマザコンでは望む方が無理というべきか。そうはいっても我国の代表者、普天間問題で正念場の 5 月。踏ん張って乗り切れるようエールを送りたい。我々一般人は遠くから見守るしかないのだから。
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『人と環境』 6月のコラム

人間は素質や環境も大切だが、自主的努力が一番である。スイスのカール・ヒルティの言葉に「人間は放っておいて良くなるような能力を持っている訳ではない。逆に善に反抗する傾向がある。即ち、怠惰・勤労を嫌う・我儘等。最高の教育を受けた人間も、その後自己陶冶を欠いては立派な人間にはなり得ない」とある。土を粘り、焼いて、陶器を造る。鉄を鍛えて鉄器を造るように、人間も焼きを入れ、鍛えるということをやらねば、モノにはならない。自由放任では決してモノになることはない。

環境が人をつくるか、人が環境をつくるか、とは昔からの問いだが、おのおの一理ある。人が環境をつくれなければ人たる値打ちがない。人は一つの宇宙であり、自然である。自然とは創造、変化。いわゆる造化である。従って人は環境をつくる。現に人間はこういう文明世界をつくりあげてきた。つくられる環境、おかれる環境の方の力が強いと、今度は人が環境の影響を受ける。こうなると、環境が人をつくる。人が環境をつくりつつ、環境から人がつくられて、人と環境が相まって人間世界を変化させている、というのが妥当であろう。

人の想像力が弱いときは、環境が重い。環境が悪化してくれば、人が重い。今の日本の状態は行き詰まり、立ち往生の状態だ。環境の雰囲気は悪く、停滞し、頽廃している。多分に病的ともいえる。これを変革するもっとも大きな力を持っているのは政治である。首相たる立場の人間が国民生活の安心・安全という環境の大枠をつくってくれているから、国民がその枠の中でゴチャゴチャとした喜怒哀楽の日常生活が送れるのである。

毎日話題になっている普天間問題。「最低でも沖縄県外、埋め立ては自然への冒涜」などと軽い発言で沖縄の期待を煽り、低迷を招いた首相の責任は重い。「日米関係をしっかりとした信頼関係にのせることが何より大事だと判断した」として結局は移設先をキャンプ・シュワブ沿岸部 ( 名護市辺野古 ) にした。首相の「職を堵す」とは一体なんだったのか。これでは誰の言葉を信じればよいのか分からなくなってくる。この調子で言葉を発せられたらたまったものではない。

民主党政権になって事業仕分けなどで、こんな組織があり、こんなに天下りがあり、これほどの給料をもらっていたのかと驚かされることもあり、それなりの評価ができる事案もあるが、国の環境が悪くなっていることは否定できない。環境がよくなる見込みもなく、国の財政をも考えると、益々悪くなるような雰囲気である。ギリシャのことは対岸の火事ではないというものの日本が破綻しない保証はどこにもない。今の日本は人も環境も最悪と言わざるを得ない。政治がアテにできないこういうときこそ「自分がこの国を守る」という国民一人一人の一層の自助努力が求められる。
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『チームワーク』 7月のコラム

目まぐるしいこの1ヶ月だった。鳩山さんが総理を辞め、アッという間に菅直人総理誕生。国会の会期延長もそこそこに参議院選挙に突入。口蹄疫で大変な思いをしている宮崎県。野球賭博問題で大揺れの大相撲界。宮里藍の世界一が霞むようなサッカーワールドカップ南アフリカ大会での日本代表の大活躍。1ヶ月前まで沖縄の普天間問題で大騒ぎしていたのに、いつの間にか隅っこに追いやられてしまった。

野党時代の民主党は自民党の総理が代わる度に、散々批判してきたのに、いざ自分たちがそのような状況になったら、国政の停滞は許されないということで、さっさと菅総理に代えてしまった。「国民の信を問わないで総理を代えることは許されない」といっていたのに……鳩山さんも「4年はやる」といっていたのに……

政治はさておき、やっぱりサッカーでしょう。開幕前の4連敗で酷評された岡田監督。まさか決勝トーナメントに進出できるとは思わなかった。対デンマーク戦での勇敢な戦いぶりで世界のメディアの評価は急騰。大会前に勝てなかった日本の台頭は、今大会の真のサプライズだといわれた。まとまりのない欧州の強豪が姿を消していく中、日本や韓国のチームワークを見習え、という声さえ上がっている。個人の集団だったフランスの崩壊と日本の奮闘で、「サッカーの真の原点はチームプレーにある」ということを世界に知らしめた。

本田を1トップにしたイチかバチかのシステム変更、中村俊輔やGKの楢崎をスタメンからはずしGKに経験の少ない川島を起用。これに関して、ワールドカップの怖さを知っている人間より知らない選手の方が伸び伸びとプレーできると思った、とは岡田監督。その起用に見事に選手が応え、控えに甘んじたこれまで日本を引っ張ってきた選手たちが腐らず、しっかりと試合に出ている選手を下支えしたこのチームワークが日本の躍進を演出した。これぞ日本人気質、日本の良さといったところだ。奇しくもサッカーで世界に示したといえるだろう。惜しくもパラグアイに 0-0でのPK戦で敗れ、8強は逃したが、岡田監督・代表選手・チームを支えたスタッフの健闘ぶりは大いに誇っていい。

デンマーク戦の3点目のシーン。スターダムにのし上がった本田が、自分でシュートせず、岡崎に決めさせる、スターがチームプレーを最優先したことも高感度が持てる。日本中を感動させ寝不足にさせた、たかがボール蹴り。明るい話題が少ない我国の一途の光明になった。聖徳太子の「和を持って貴しとなし」とは、今の日本代表にぴったりで、日本人のルーツである。夫婦・兄弟姉妹・親族・友人関係、そして今選挙を争っている政党の先生方、「和」が最初にあればギスギスした人間関係が溶解すると思うのだが……。
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『晩婚化』 8月のコラム

20〜30代の単身世帯の割合が増えている。晩婚化の流れが加速し、親許を離れて一人で生活する期間が長期化しているためだ。生涯未婚率も増えており、未来の結婚を前提に、人生設計がなされているわけでもない。将来が見えにくい若い世代は何を見つめているのだろうか。

年齢別の単独世帯率は20代前半では85年から05年までの20年間の変化は微増だが、年齢が高くなるほど一人住まいの割合が大きくなる。30代では2倍近くに上昇している。その大きな要因が未婚率の増加だ。25〜29歳の女性の未婚率は85年には約3割だったのが、05年では2倍の約6割にもなっている。30〜34歳では約3倍。男性も女性ほどではないが、上昇傾向にある。

30代の女性は「周りも単身者が多いので、特に焦りは感じない。むしろ、今の生活スタイルを変えたくないという気持ちの方が強い」「晩婚化が進んでいるのは所得の問題が大きいと思う。所得が下落傾向にある今、生活を固めてしまう不安が大きい」という。

物質的に豊かな環境で育った世代だけに、経済的な妥協はしたくないという気持ちが強いようだ。心理的な面でも、インターネットや携帯電話が普及し、いつでも誰かとつながりを持つことができる世の中。方や男性「コンビニもあればファミレスもあるので、食事に困ることはない。特に結婚の必要は感じない」(30代)。男女とも、一人暮らしに寂しさを感じないことが晩婚化を後押ししている。年配の男性はこう振り返る。「自分たちの頃は、結婚しているかいないかで、世間の見方が違っていた。結婚して子供を持つことが一人前と見られた。独身のうちは半人前扱いだった。誰もがはやく結婚したいと思っていた」

50 歳時点で一度も結婚していない人の割合を生涯未婚率と呼ぶが、05年で男性が15%、女性が7%。30年には男性30%、女性23%にまで高まるという予測もある。高齢者に限らず、若者世代でも増え続ける単身世帯。単身女性のマンション購入が増えており、失敗しないためのマンション選びの講座なども人気を集めているという。住宅ローン金利の低下や、物件が手の届きやすい価格まで下がってきていることが要因だ。今の生活を充実させたい、豊かにしたいと考えた結果がマンション購入になって現れている。彼女たちは終の棲家とは考えていず、将来売却や賃貸に出すことも考えて、資産価値が下がりにくい物件を選ぶ傾向にある。

単身世帯が今年「夫婦+子」世帯を上回るという。そしてその割合は今後年々増加していくことは目に見えている。核家族から今や、<個>へと変化した。憂いても、嘆いても、これが現実なのである。
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『大衆とマスコミ』 9月のコラム

ナポレオンは、ロシア遠征の失敗の後、ヨーロッパ諸国からの反撃にあって失脚し、一旦エルバ島に流刑された。その後エルバ島を脱出してパリへと進撃。皇帝に復位したものの、百日弱でワーテルローの戦いに敗れ、政治生命を断たれた。  ナポレオンがエルバ島を脱出し皇帝に復位したのは、1815年5月。フランスの新聞は5月9日には「悪魔が流刑地を脱出」と報じた。その後、「コルシカ生まれの食人鬼」「猛虎」「簒奪者(さんだつしゃ)」等々と報じていたが、ナポレオン軍がパリに近づくにつれ、、客観報道になり、ナポレオンの勝利が確実になった5月21日には「皇帝ナポレオン」、パリ入城を果たした翌日の5月22日には、「皇帝陛下、昨夕、チュイルリー宮殿にご帰還」と報じた。

このエピソードは、報道が時の権力に左右されやすいという、マスコミの一面を顕著に表している。日本のマスコミとて、時に大同小異。先の大戦の頃、軍部による激しい言論統制により、戦争遂行に協力的でない新聞等は、たちまち廃刊や発行停止に追い込まれた。従って、新聞存続のためには、やむを得ず軍部に迎合する報道一色になっていったのは、ある程度理解できるし、新聞もまた、軍国主義の被害者であったといえなくはない。しかしながら、そういう事情のもととはいえ、多くの新聞は「鬼畜米英」「本土決戦」「一億特攻」などと、軍部が期待する以上の煽りを展開し、逆にそれがプレッシャーとなって、軍部を引くに引けない状況に追い詰めてしまったと指摘する研究家もいる。

そうした新聞の多くは、日本が敗れ、連合軍に占領を受けると、「マッカーサー万歳」等々と、新たな権力者を歓迎しまくった。しかも、戦時中の報道については、強制されて仕方なかったという言い訳をして、編集責任者も代表者も何の責任もとらずに、同じメンバーで「民主主義万歳」と唱えるところが多かった。

現在、日本のマスコミの多くは「中立公平」「不偏不党」を謳っている。それが本当に守られているかどうか、特に権力者が交代するような時には、その本質を見極めていかなければならない。真の意味で「中立公平」「不偏不党」を貫くというのは、生易しいものではない。いかなる権力者にもおもねず、特定のイデオロギーや価値観に振り回されず、大衆に媚びず、いかなる時でも、自らが決めたルールを忠実に守りぬくという、凛たる矜持がなくてはなるまい。大衆はマスコミに扇動され易いのだ。先日、金賢姫が来日したが、NHKは「元死刑囚」といい、他の報道機関は「元工作員」といっていた。又以前は北朝鮮を「北朝鮮・朝鮮民主主義共和国」といい変えていたが、拉致問題を表面化したころから「北朝鮮」とだけいうようになった。情報が氾濫する昨今、真実を見る目を養いたい。
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『溝(みぞ)』 10月のコラム

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、酷暑も峠を越え、めっきり涼しくなった。朝夕の虫の合唱も心地よい。暑すぎたこの夏、ねじれ国会になった参議院選、先日の民主党代表選と政治の世界も熱い戦いが繰り広げられた。あの暑さの中、駆け回った先生方の体力と精神力には頭が下がるが、そうやってやっと勝ち抜いても、あまり良く言われることがない職業でもある。それでもそれ以上注目され、力を握る魅力があるということか。

党を二分する民主党の代表選は菅総理の再選が決まり、閣僚も副大臣も決まり、これから山積の国政に臨む。再選が決まった翌日の新聞各紙は、菅氏と小沢氏の記事で埋め尽くされた。議員票こそ僅差だったが、党員・サポーターの投票数は 13 万 8000 票を獲得した菅氏が 10 万票に届かなかった小沢氏を大きく引き離し、ポイント換算で、菅氏 249 票対小沢氏 51 票となった。この票は民意と見るべきであろう。民衆が直接総理を選べない今の選挙制度の中で、間接ともいえる今回のこういう選択の方法はなかなかいいのではないかと思う。「政治と金」の負のイメージを小沢氏が払拭できなかったことが大きい。大体、秘書がやったことを「自分は聞いていないので分かりませんでした」が世間で通用すると本気で思っているのだろうか。

菅総理のリーダーシップに期待の声が上る一方、財政の健全化、雇用を連呼した職の受け皿、景気回復といった多くの難局に不安の声も入り混じる。尖閣諸島で起きた中国漁船と日本の巡視船の衝突事件も思わぬ方向に広がりを見せている。日本から見れば、中国という国もよく分からない。訳のわからないイチャモンをつけているとしか思えないのだが、、、、

今回の代表選で注目すべきは、世論を代表する党員・サポーターが投じた候補者二人の票差と、その声を国政に反映させるはずの国会議員が投じた二人の票差に大きな開きがあったことだ。世論と政治のギャップは今に始まったことではないにしろ、世論を反映しない政治の実態をこの票の差は如実に物語ったといえる。幸いというか、この票が大きな影響力を及ぼし菅氏が再選された。万一、小沢氏が国会議員票で逆転して総理になったら、「国民の生活が第一」といいながら、民意が反映されない内閣ができたかもしれない。小沢氏から勧誘され、小沢チルドレンといわれる議員も、「私」と「公」をきちんと見極めてもらいたい。野党も含め国会議員の先生方は世論との乖離を自覚してほしい。
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『マザー・テレサ』 11月のコラム

マザー・テレサはカルカッタの修道院を拠点に、貧民街に住む人々の救済に生涯を捧げた。今にも倒れそうな人の背中に手を当てて支え、水や食料を与え、風呂に入れてタオルで拭き、亡くなっていく人を力づけ、優しく看取った。その無償の愛に世界中が涙し、沢山の人がマザーの下を訪れた。

だが、誰もがマザーの活動を称賛したわけではない。救済活動を始めた頃は、冷ややかな批判を浴びせる人達も少なからずいた。インドでは、毎日数知れない人達が道端で亡くなっているのに、そんなことをしていったい何になるのか、わずか数人を助けたとしても焼け石に水ではないか、無駄ではないか、という批判はその最たるものだった。相次ぐ批判や嘲笑に打ちのめされそうになったこともあったろう。そういう時キリストの言葉にすがり自らを支え、目の前で苦しんでいる人のために精一杯の活動を続けた。

我々は宗教・宗派の有無・相違に拘らず、仏壇でそして神社で手を合わせ祈る。手を合わせる対象は仏壇、神社であっても、その姿は傍にいる貧しい格好をした人、立派な格好をした人達、それぞれの人間を通して現れる。多くの場合、地位や名誉、財産がある人がやってきたら「こちらへどうぞ」と手厚くもてなそうとする。反対に貧しい人、汚らわしい人が近寄ってこようとすると、遠避け排斤しようとする。これはいわば誰にでも巣くっている人間の業ともいうようなものだが、本来人間という本質は変わらないということをマザーは身を持って知らしめてくれた。

手を合わせるということは摩擦によってエネルギーが生まれ、目を閉じることによって心が落ち着き神妙な気持ちになるといわれる。座禅もそうだが拝むことは心の洗濯ともいえよう。相田みつをに「拝まない者も拝まれている、拝まない時も拝まれている」というじ〜んとくる言葉がある。父母はもちろんのこといつも自分が誰かに拝まれているという意識があればマザーに少しは近づけるかもしれない。マザーは「聖書」を基に生きたが、釈迦の「仏典」孔子の「論語」なども根っこは同じだ。

目の前のひとりひとりに声をかけ、ささやかでも自分のできる最高の真心を注いだマザー。人間を長くやっていると、悪い習慣や嫌な癖が身に付くもの。これらは付属物。我々が生きていく上で大事なのは、付属物に目を覆われることなく、その奥にある人間としての本質を見逃さないことである。
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『師走雑感』 12月のコラム

今年も早師走。この一年何かやったかなぁと思い出そうとするが、すぐには思い浮かばない。その時々で一生懸命だったのだが、何か残る事となると疑問符が付く。あんなこともこんなこともあったのにどんどん忘れてしまっている。平和といえば平和な一年だった。平穏に 12 月を迎えられることを「ヨシ」としなければいけないだろう。

ワールドカップはまだ記憶に新しいが、バンクーバーオリンピックはそういえばあったなぁと遠い昔の事のようだ。鳩山総理から管総理になり、ガタガタ外交は現状も続いている。景気の低迷もここまでくると我慢比べの呈をなし、財布の紐はますますキツクなる。

親しい身近な人も何人か亡くなった。そして身内には新たな生命が誕生。あらゆる生物と同じく、人間も例外なく必ず死を迎える。我身はこの世から消えるが、人類が滅びないためには命の引継ぎをしていかなければならない。我々は子々孫々への DNA の運び手なのだ。若い頃は「自分の命は自分のもの。どう使おうが勝手だ」などと生意気な時期もあるものだが、歳を重ねる毎に命の引継ぎの大事さを感じる。楽しい事も笑い合う事も喧嘩したり争ったりできるのも、ここに「存在」しているからできる事。本能的な欲求から次第情理の比重が高くなり「水戸黄門」のようなテレビを見てもほろりとしてしまう。ある年齢に達すると体の無理が利かなくなることへの自覚と面倒なことには巻き込まれたくないとの保身の芽生えにより、挑戦とか後先を考えずに突っ走るという気力も失せる。思考のミズミズしさが失われ、これまでの経験上で判断してしまう。頑なになり考え方になかなか広がりを持てなくなって、相手の考えを受け入れにくくなる。

日本人の目に活力が失われたといわれてから久しいが、確かに冬は暖房で暖かく、夏は冷房で涼しく、コンビニの買い物も車、食事は口当たりのよい甘く柔らかいもの、では国民総軟弱化になって然るべきなのだ。時計を逆に回すことはできないのだから益々このような傾向は続き、軟弱を通り越して白痴化になってしまうのではなかろうか。自分が一番、お金が一番という風潮が蔓延し、天地の理から生じる義務を負っていることなんか考えた事もない人が多くなる。今年の無事に感謝しつつも、これからの日本を思うとき、憂うることが多いのだ。この世に必要だからここに命をもらっていることを自覚し、何に使うか年末年始の休みにでもじっくり考えるのもいい。

今年も沢山の方にお世話になり、こうして生かされている事に感謝するのみである。そして世間は狭いという事も全くその通りで、人はすべて繋がっていることを多くの場面で実感した年でもある。優しさや思いやりを袖触れ合う人に心がけ、又新たな年を新たな気持ちで迎えたい。皆様今年も本当にありがとうございました。
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